893の母にオレオレ詐欺をした半グレ組織の末路
私が某893組織に籍を置いていたのは
10年ちょっと前の話。
組織といっても地方の弱小組織で
本部はもとより、直参の2つの事務所も
他団体が進出しないであろう
隙間産業的な場所としのぎで暗躍していた。
そして私がカタギに戻った数年前の春に
ある事件が起こる。
その日は私の10歳上、40歳の兄貴分と二人で
当番で事務所に詰めていて、
帰宅前の昼頃に昼食をとっていたのだが
1階にいた住み込みの若い衆がバタバタと
2階に駆け上がってきて
「◯川さん(兄貴分)、母上らしき方が
事務所に上げろとおっしゃっておりますが」
えええ?兄貴の母ちゃん?
私は正直ありえない展開に興奮!
兄貴分
「まてや?
うちのおかんが来わけないだろうが。
俺の名前言ったんか?」
さすがに普通は来るはずがないのだが
これを面白がって見ていたのが
ちょくちょく麻雀をしにくる
商工会の堅気さんを待っていた幹部。
「◯川の母ちゃんならワシも一目挨拶くらいは
させてもらわにゃのう、あははっははぁあ」
兄貴分は幹部にちょっかいを出されて
メンツを潰されるのが嫌だったのか
急いで階段を駆け下り
私は何かババアを使った嫌がらせかと思い
兄貴分の後を追ったが、
部屋を出る寸前に雀卓付近に目をやると
幹部が立ち上がっていた。
これは本当に母ちゃんなら
面白いことになるぞとワクワクしながら扉付近 へ。
すると
ババア
「あんた上にあげろ言ってんのに
恥ずかしいだろう
893事務所にずっと突っ立たせてからにー
バカじゃないかいね?」
なに、バカだと!?
このババアは一体・・・
そこに兄貴分が登場し・・・
え?こりゃ想定外だわぁあ
となる続きは次ページで!